インターン体験記

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インターン体験記

立命館アジア太平洋大学
アジア太平洋学部 国際戦略専攻2回生
林田千織


 私は2009年9月2日から17日まで、沖縄平和協力センター(OPAC)のインターンとして、JICA事業「東ティモール青年研修(戦後復興と平和構築)」の補佐をやらせていただきました。私がインターンをすることになったきっかけは、自習で平和構築を学んでいたときに、大学の講義で上杉先生に出会えたことでした。本を読み学ぶ平和構築は、現場で行う平和構築とは違ったものであり、上杉先生のカンボジアでの平和構築の話は現場での実践的な話であり、知らないことばかりで私をはっとさせるものでした。そして、実際に現場を自分の目で見て、話を聞いて、平和を創るためには何が必要なのかということを考えたいとOPACへのインターンを決意しました。

 インターン中では、講義や視察の補佐が仕事の中心ですが、研修員たちと同様に講義を受けさせていただきました。沖縄は日本唯一の地上戦場ですが、どれだけ戦争が悲惨で、残酷なものであるか身近に感じることがなく、また沖縄の戦争や米軍基地問題に対して今まで関心が少なかったことを後悔しています。しかし、戦後復興の沖縄の人たちの絆と意志の強さを肌身もって感じることができました。研修員たちがどれだけ紛争解決能力があるかは分かりませんが、沖縄で平和構築を学ぶことで新たな考えを身につけてほしいと思う一心でした。東ティモールの歴史上からみると、紛争解決のために武力を行使するという意識がありますが、対話を通して紛争を解決することができることを、実際に学んだときの研修員たちの顔は、真剣で強く理解できたことを示していて、それを見たときに私は嬉しい気持ちでいっぱいでした。

 また、研修員との交流も欠かせません。暇があるときは研修員たちと話をし、対話を通しての価値観を共有し合い、理解することの楽しさと大切さを改めて感じました。悲惨な歴史を歩んできた研修員ですが、笑顔を絶やさないほど明るく、自国を思いやる気持ちは強いものでした。日本人も東ティモール人も平和を願う気持ちは同じであることは決して忘れません。
 短い期間でしたが、私も研修員同様にたくさんのことを学びました。最初に平和構築とは何?どうすればいいの?っと言っていた研修員ですが、研修を通して自助自立精神をもつことがよき人材を作り上げることを学んでもらえた気がします。

 インターンを通して、自分の不十分な知識を再確認でき、自分の新たな課題を見つけることができました。そんな未熟な私を温かく支えてくださったOPACの仲泊さん、清水さん、OPACとの出会いを与えて下さった上杉先生。同じインターンとして協働した川島さん、田村さん。研修員の皆さん。その他の多くの関係者の方たちと出会えたことは、これから平和のために自分ができることを真剣に考えていく必要性を私に与えてくれました。機会があれば再度OPACに伺いたいと思いますので、その時はどうぞよろしくお願いします。本当にありがとうございました。