インターン体験記

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インターンシップ体験談

沖縄平和協力センター
インターンシップ期間:2024年1月10日~2月8日
琉球大学 3年次
渡邉 真由美


 私は国際協力に興味があり、それに携わる機関やNPO団体の仕事内容・役割わりを知りたい思い、インターンシップに臨みました。約1か月の期間の中で、「カンボジア国草の根技術協力事業」に参加させていただきました。この事業は地雷対策を通じた平和と人間の安全保障の啓発・普及のための博物館づくりという趣旨のもと、カンボジア地雷対策センター(CMAC)の職員4名が来沖し、沖縄平和祈念資料館を拠点として職員の研修が行われました。私は主に議事録の作成・写真撮影・写真パネル展示会準備のお手伝いをさせていただきました。印象に残っていることとしては、CMAC職員は博物館職員としての知識は全くない状態での参加であった為、博物館の役割わりから部屋の動線・展示の手法・メッセージの伝え方など一から学ぶ必要があったことです。時には学芸員の方の説明を理解するのに苦しむ様子も見受けられましたが、彼らが与えられた役割に真摯に向き合っている姿に感銘を受けました。
 インターンシップ参加中は、支援事業の実施相手であるCMACの職員は勿論のこと、受け入れ団体である資料館の職員や学芸員の方々、提案団体である沖縄県こども生活福祉部女性力・平和推進課の方々など多くの人と交流する機会がありました。国際協力の事業実施には様々な人々の協力を得て成り立っていることを実感するとともに、指定団体であるOPACがこれらを繫ぐ役割を果たしていることも理解しました。さらに、国際協力が一つの事業を終えたら終わりではなく、継続することの重要性を学びました。アクションプラン最終日にOPACの仲泊氏が述べた言葉、「今回実施した子どもたちへの平和講話や企画展はカンボジアでもできるから続けてほしい。これで終わりではなく、続づけることが大事。」という言葉に深く共感しました。また、博物館が完成するまでの2年間の間に、学芸員の園原氏と共に視察に行くことも約束しておりました。これらのことから、経過を見守ることも国際協力に携わるNPO団体の役目であるのだと学ぶことができました。しております。今回の活動では主にOPACが行なっている事業の事務作業の補助などをさせてもらいましたが、おきなわ国際協力プラットフォームの平和分科会や留学グローカルマインドセミナーなどに参加させていただく機会もありました。OPACでの活動全体を通して、事業がどのように出来上がっていくのかというものを近くで見ることができて非常に勉強になりました。

 この度は貴重な機会をいただき、誠にありがとうございました。国際協力を将来の選択肢として視野に入れている私にとって、実際の事業の様子や各団体の役割わりなどを知ることができ、より一層携わりたいという気持ちが強くなりました。今回の経験を、これからの進路に必ず活かしていきます。